埼玉県を代表する観光都市『川越』は小江戸とも呼ばれレトロな飲食店から今流行のグルメまで幅広く存在する街。
そんな川越をふらふら散歩していると気になる“うどん店”を発見。それが今回お伺いした『うどん 辰未』さんです。
『うどん 辰未』さんの“かけうどん”は煮干しベースの出汁の旨み、強いコシとツルモチ麺が特徴の完成度が高い驚きの一杯でした。
うどん 辰未へのアクセス
『うどん 辰未』さんは本川越駅から徒歩5分、川越市産業観光館『蔵里(くらり)』の先にあります。
項目 | うどん 辰未 |
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営業時間 | 11:00〜15:00 |
定休日 | 不定休 定休日に関しては公式SNSを確認してください |
電話番号 | TEL:不明 |
住所 | 埼玉県川越市新富町1-9-12 |
アクセス | 西武鉄道『本川越』駅徒歩5分 東武鉄道『川越市』駅徒歩10分 東武鉄道、JR『川越』駅徒歩13分 |
支払方法 | 現金可 カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数・座席 | 26席(カウンター、テーブル) |
喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 | なし |
予約 | 不可 |
貸し切り | 不可 |
子供 | 可(お子様メニューあり) |
テイクアウト | あり |
公式SNS/ページ | 公式X 公式Instagram |
道を歩いていると突然現れる、風にはためく大きな暖簾が目印。壁のターコイズグリーンと木のブラウンのコントラストが美しく洗練された外観で目を引きます。

店先には優しそうな店員さんがいて、食券の買い方やオススメの品などを丁寧にレクチャーしくれます。
店舗前には立て看板があり、イチオシのメニューが紹介されていて、店舗前を通った観光客がひっきりなしに見ていました。
うどん 辰未さんのご主人の経歴とお店の特徴
『うどん 辰未』さんのご主人は元々都内の信用金庫に勤める会社員だったそうで、当時の職場の近くにあった『新橋 甚三(じんざ)』のうどんの味に惚れ込み週5で通う程にどハマり。

うどんに対する情熱は強く香川や関東各地のうどん屋を食べ歩くほど。その後仕事で出会った経営者の影響もあり「うどん屋」として起業を決意します。
33歳の時に修行のためキッカケとなった甚三で働きはじめ、出汁の作り方や製麺技術だけでなく店舗運営のノウハウも学び、満を持して2024年10月29日に川越で念願の自分のお店をオープンさせました。

川越は『藤店うどん』さんや『手打ちうどん 長谷沼』さんなど名店が乱立している激戦地ですが、創業から間もない『うどん 辰未』さんも大手口コミサイトで既に評価が高く、これから期待のうどん屋さんとして注目されています。
『うどん 辰未』さんのうどんのコンセプトですが、公式SNSを拝見すると讃岐と武蔵野をミックスしたハイブリッドなうどんとの事。

また、原材料もハイブリッドで、うどんの生地には『香川県』の吉原食糧と『埼玉県』の前田食品の石臼全粒粉が使われています。生地は前日の夜に練っておき数時間熟成(宵練り)させた後に、茹でる直前で切り出すなど細部に対するこだわりも強いです。
『うどん 辰未』さんのメニューラインナップ
『うどん 辰未』さんですが店舗前にある券売機で食券を買ってから入店するシステム。

うどんは『かけ・ぶっかけ・しょうゆ・肉汁』の4種類が基本のうどん。
瀬戸内産、伊吹いりこ(煮干し)をベースに、昆布、数種類の節(宗田節、サバ節)など、こだわりの素材から丁寧にとった出汁を惜しみなくたっぷりかけた一杯。出汁の旨味や風味を存分に楽しめるのが特徴
濃口醤油にみりんを加えた甘めの“かえし”をかけた出汁で食べる一杯で、かけうどんよりも濃い目の味付けが特徴
自家製のオリジナル出汁醤油で食べる一杯。出汁の旨味が麺本来の味や食感を引き立てるのが特徴
武蔵野うどんの最もベーシックな食べ方で、流水で締めたうどんを温かい肉汁につけて食べる一杯。つけ汁には豚肉の甘味がプラスされたつけ汁と塩気を感じる麺との相性がバッチリ、ガッツリ感、満足感が高いのが特徴
かけうどんはワンコイン490円〜とリーズナブルな価格でコスパも◎

トッピングも天ぷら、とり天、卵、大根おろし、山芋など多彩なラインナップが揃っており、うどんを自分好みにカスタマイズする事も可能。
ご飯類も、卵かけごはん、カレーごはん、温玉豚ごはんがあり、うどんだけでは物足りないという方もしっかり追い飯で満腹になれます。
それと面白いと思ったのが、テイクアウトできる『カップうどん』。

某うどんチェーン店も出しているアレです。
川越は菓子屋横丁や蔵造りの街並みなど、散策に最適なスポットが多数ありますが、片手に美味しいうどんを持ちながらの散策も素敵。
ただ、これだけ多種多様で魅力的なお品書きがあると、悩み過ぎて自分では決められいので近くにいた店員さんにオススメの品を聞いてみました。
『オススメは店名が入った「TATSUMIスペシャル」と大きなお芋の天ぷらが入った「COEDOぶっかけ」です』との事。

それならと、看板商品だと思われる『TATSUMIスペシャル』の『極』を特盛で注文。うどん屋さんの特盛はたまにとんでもない量の時があり、ちょっと怖いのですがチャレンジしました。

ちなみに『極』と『ノーマル』の違いはこんな感じ↓
- TATSUMIスペシャル、、、とり天×2個 豚肉×1倍
- TATSUMIスペシャル極、、、とり天×4個 豚肉×2倍
食券を店員さんに渡して入店、店内はカウンター席になっている8人掛けの立派な長机が2本中央にあり、奥にテーブル席もあります。今回は長机のカウンター席に案内していただきました。

開放感がある内装で、席から厨房でうどんを茹でているご主人の姿が拝見できテンションが上がります。
初めて入るお店の場合、どんな料理が出てくるのかドキドキワクワクして楽しい気分になります。
辰未さんのうどんを実食!完成度の高い一杯に感動!
他のお客さんも居ましたし、もっと時間がかかるかなと思っていましたが、10分ほどでうどんが到着。

とり天と豚肉、両方がモリモリで100点の素晴らしいビジュアル。
いきなり麺を食べるという野暮な事はしないで、まずはスープ(出汁)から飲んでいきます。

レンゲですくって一口飲んでみると、魚介系の上品な出汁で美味いぃぃ!煮干し特有のえぐみを一切感じず、透き通るクリアな出汁で淀みなくスーッと喉に入ってきます。美味しすぎて何度も飲んでしまう、、出汁だけ販売して欲しいと思えるほど旨い!
出汁を一通り堪能したのでいよいよ本丸、うどんの麺を食べていきます。

箸で持ち上げると、ゴワゴワ感はなく滑らかで艶感があり讃岐っぽい見た目ですね。
一口ズズッと食べてみると、ツルツルモチモチでめちゃくちゃ美味しい。噛んだ時の食感は中心部まで均一なもちもち感があり、跳ね返してくる弾力感が心地よい。

武蔵野うどんの様な硬さはなく、適度な弾力感があり讃岐うどん感は強めですね。
讃岐うどんが好きな方は絶対好きなヤツだ~
とり天もゴツゴツした立派なサイズのとり天が入ってます。
一口食べると表面はカリッとしていて、中はジューシーで美味しい!

ホロホロ崩れるぐらい鶏肉が柔らかく、また、鶏胸肉が使われているかしわ天と違い、鶏もも肉なので脂身も多くプリプリジューシーで満足感高いです。
あっさりした出汁とジューシーなとり天の相性も抜群!
出汁から飛び出てる部分はザクザクカリカリ!出汁に浸かっている所はしっとりフニャっとなっていて食べる部分で食感が違うのも楽しい!
そして今回1番驚いたのがこの豚肉、一見普通の豚肉に見えますが、一口食べてみると脂の甘みが口の中でブワァ~っと広がりウマい!!

作り置き感はありますが、脂身の香りが豊で、肉独特な臭みもなく、お肉自身の旨みと脂身の旨みが押し寄せてきて至福の時。
店内のPOPを見ると埼玉県産の豚肉だそうです。これはスペシャルな豚肉ですよ。

最後は、卓上の胡椒、ゴマ、唐辛子、天かすを入れて食べました。
今回『特盛』を注文しましたが、内容量は丁度よかったですね。腹八分目で完食。
初めて辰未さんのうどんを食べましたが、麺は勿論、出汁、とり天、豚肉、全部美味しいという完成度が高い一杯に感動しました!
うどん好き、特に讃岐うどんが好きという方は是非一度食べてみて下さい!
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